Wowgineer Notes

WowTechエンジニアの徒然開発日記

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〜新たな"Wow"を生み出す〜

カラーユニバーサルデザイン認証を取得した時の開発話

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Web開発チームのフロントを担当している山本です。

 

昨年ワウテックは、カラーユニバーサルデザイン(CUD)認証を取得しました。(詳しくはこちらから)より良いサービスを提供できるよう奮闘する中で、CUD認証の取得は新機能とは少し違う新たな取り組みでした。今回、なぜCUDマーク取得を行ったのか、どのような変更があったのかについてご紹介したいと思います。

 

 

CUDとは 

CUD認証とは、特定非営利活動(NPO)法人カラーユニバーサルデザイン機構が発行を行う、“製品が多くの人にわかりやすい配色であることを保証する第三者認証の証”です。(※1)

人それぞれ色の伝わり方が異なるため、正しく情報が伝わるよう色の使い方に配慮しようという取り組みです。私が赤色に見えていても黒っぽく見えてしまう人もいるため、みんなにとって、より分かりやすい配色を選択していきます。

 

なぜCUD認証を取得したのか

弊社では「言語」「距離・時間」「個性」「温度・感情」「経験」という5つの視点からサービスの開発や新機能の追加を行なっています。その中の「個性」から色の伝わり方が違うことで生じるコミュニケーションの課題解決に取り組むことにしました。もともと、私が入社前の面接時より、代表の瀬沼からカラーユニバーサルの話を聞いており、会社としても取り組んでいきたいことだと前々から私も認識していました。

 

変更点

では、実際にCUD認証を取得するにあたっての変更した箇所をいくつかご紹介したいと思います。

 

1. 赤文字からオレンジへ

ワウトークで使用していた赤が暗めで黒と同じように見えてしまうため、「注意を集める、強調する、違いを表現できていない」という指摘がありました。改善案としては、明るいオレンジよりの色に変更することでした。ただ赤文字はあらゆる所で使っていたため、全てを変更するのがとても大変でした。ただ色を変更すればいいという訳ではなく、動的に色を変更しているところもあるため(例えば、クリックすると色が変化するなど)、見落としがないようにと神経を使った気がします。

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2.グラフの色

 共有機能では、アンケートを取ることができ、その結果はグラフで表示されます。そのアンケートのグラフで使用している色が差が少ないということでいくつか変更しました。それぞれの項目に白縁をつけたり、グラフの項目をクリックすると情報が表示されるなど、もともと対応していたところもあり、全ての色を変更する必要はありませんでした。ただ僅かな色の変更なので、私も変更するときに色の差異を認識することが難しかったです。

 

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まとめ

正直CUD認証を取得にあたって、「色の変更が多くなるのでは」、「現在の製品とかなり違う色を提案されるのでは」と不安もありました。嬉しいことに、ワウトークの強みでもあるシンプルさが使用している色にも出ており、改善箇所の指摘も多くなかった気がします。意外と文字の色をオレンジに変更しても、私の中では違和感もあまりなく、今では馴染んでいるように感じます。

 

今回のCUD認証の取得から、色自体を認識できないというのではなく、背景色との色の差が少ないため分かりずらさが生じたり、強調するなどの色の役割ができていなかったことを知りました。デザイン性だけではなく、新たな色に関する視点を意識するようになったので、今後の開発にも活かしていきます!

 

 

我々ワウテック技術開発部はこのような環境で開発をしています。
興味を持った方がいらっしゃればいつでもご連絡下さい。

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